ウェビングテープの使い方と強度

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ウェビングテープとはソファやイスなどに腰を掛けた際、弾力を出すために使用するテープのことです。ゴムに繊維を染み込ませて、それを縦横に組み合わせた幅広のテープです。スプリング程の弾力はありませんが、ウェビングテープを使うことにより軽量化にすることができます。

目次

主な用途

主にソファやイスなどの座面にウェビングテープを使用して、体重を支え、衝撃を吸収します。本体のフレームに空間があり、そこにウェビングテープで編み込んで、座クッションを乗せています。背もたれにも使用しているものもあります。

ウェビングテープの特徴

幅の広いテープで、ゴムに繊維を染み込ませた素材でできています。ソファやイスなどのフレームの座面に格子状に編み込んで、その上から座クッションなどを乗せて座ることができます。伸縮性と弾力性があり、柔らかな座り心地になります。スプリングより柔らかく、軽量で価格が安いのが特徴です。構造上スプリングを使えないところに使用することもあります。

ウェビングテープを使うと、デザインの幅が広がります。また、スプリングなどの金属のバネを使用するのとは違って、経験の浅い職人でも作りやすいという点があります。バネに金属を使用していないので、「ミシミシ」「ギシギシ」という軋み音が鳴らない、静かな衝撃吸収材です。

デメリット

ウェビングテープを使用した座り心地は柔らかいため、長時間座っていると疲れることもあります。ウェビングテープはスプリング比べて、弾力性と耐久性が劣ります。ゴム素材のため、伸びてしまうと戻ることがありません。

比較的安価なソファに良く使われますが、商品によっては耐久性がほとんどないものもあるので、注意しましょう。ただ、衝撃吸収材だけではなく、座クッションやフレームの素材によっても、座り心地や値段が変わるので、一概にウェビングテープを使用した商品は安いということではありません。

まとめ

ソファやイスの座り心地を左右する中のひとつに、座面に使われるクッション材があります。クッション材には、コイルやS字などのスプリング、ウレタンフォームやウェビングテープなどがあります。その中でもウェビングテープは比較的安く、コストパフォーマンスが高い衝撃吸収材です。ウェビングテープは柔らかく、座った人の身体に沿って沈み込むので、体圧分散に優れています。スプリングのバネとは違って面で支えるため、座クッションが傷つきにくくなります。

ウェビングテープはゴム素材なので、自由な形にすることが可能で、ソファやイスなどのデザインの幅が広がります。スプリングが使えないデザインでも、ウェビングテープなら可能です。スプリングのものよりも軽量なので、商品によっては1人でソファを移動させることができます。

安い商品に使われることが多い素材ですが、高級メーカーでもウェビングテープを使用しています。ウェビングテープだけではなく、フレームの素材や加工、座クッションに使われるウレタンの質や密度、カバーなどによって値段が違ってきます。ウェビングテープを使用しているから安いわけではなく、安価な商品にも使用できるのがウェビングテープなのです。

見えないところに使われているクッション材。あまり気にせずに、ソファを使用している人も多いともいます。ウェビングテープは私たちを支えてくれる、縁の下の力持ちなのです。